介護職の退職理由トップ10・退職を検討した方が良い職場とは

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介護職の退職理由トップ10・退職を検討した方が良い職場とは

2019/04/12

介護職の退職理由トップ10・退職を検討した方が良い職場とは

介護職の退職理由トップ10は厚生労働省が発表しています。

退職理由からみた良い職場を考えて見ます。

介護職の退職現状について

介護職の退職理由(介護福祉士) ※複数回答

結婚、出産・育児 31.7%
法人・事業所の理念や運営のあり方に不満があった 25.0%
職場の人間関係に問題があった 24.7%
収入が少なかった 23.5%
心身の不調(腰痛を除く)、高齢 22.0%
労働時間・休日・勤務体制があわなかった 18.9%
腰痛 14.3%
専門性や能力を十分に発揮・向上できない職場・仕事だった 13.2%
家族などの介護・看護 13.1%
将来の見込みが立たなかった 12.2%

【資料出所】:(財)社会福祉振興・試験センター「平成24年度社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」

 

このような結果がでています。意外かも知れませんが、こちらのデータでは、介護職の退職理由の1位は結婚、出産・育児で31.7%となっております。

退職理由のトップに「結婚、出産・育児」が挙がる要因として、介護職員の男女構成比の偏りが考えられますが、実際のところ、どうなのでしょうか?

 

男性ホームヘルパー 23.3%
女性ホームヘルパー 76.7%
男性福祉施設介護員 33.5%
女性福祉施設介護員 66.5%

【出典】:(財)社会福祉振興・試験センター「平成24年度社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」

 

女性従業員が圧倒的に多いとの結果が出ていますね。本来であれば介助的要素もあるのですが女性が多くなっています。これは賃金的な要素と看護師と同様で元は女性の仕事との過去の認識・流れがあると思われます。

人間関係や会社の経営理念も介護職の退職理由に影響大

「法人・事業所の理念や運営のあり方に不満があった」が25.0%、「職場の人間関係に問題があった」が24.7%と大きな割合を占めています。

精神的な要因も大きな退職理由になっていますね。

 

理念・運営の不満ズレは「介護=福祉」の要素が働く側にあるが運営側には事業・経営要素があるのでズレがでてくると考えられます。

福祉の世界では利益が悪と考える人が多く、何事も無料や過剰サービスを要求する利用者が多く、この意識が後にもでる、低賃金につながっていく原因になっていると思います。

低賃金なのも退職理由の大きな要因

「収入が少なかった」という声が23.5%もありました。では、実際に他の産業と比べて収入は少ないのでしょうか。他の業種と金額で比べて見ました。まずは医療・福祉の産業比較です。

介護職員の低賃金問題

介護職員の平均年収賃金

ホームヘルパー 218.2万円
福祉施設介護員 218.9万円

他の医療・福祉系職種の平均年収賃金

医師 833.2万円
看護師 326.9万円
准看護師 278.7万円
理学療法士・作業療法士 277.3万円
保育士 213.2万円
ケアマネージャー 258.9万円

【出典】厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」

 

「ホームヘルパーと福祉施設介護員」は、他の医療・福祉系職種の平均賃金に比べて低い傾向にあるようですね。

看護師とは100万円以上の開きがあるのが分かります。これは資格獲得の難易度と仕事内容で差がついているようで、病院などで介護職員と看護師が不仲になることも良くききます。

 

介護職員からは看護師ももう少し、自分達の仕事を手伝ってほしいや肉体労働・雑用をこちらにまわすなどの意見を持ってます。

院内で医師・看護師などしかできない業務があるので金額差がでていますが介護職員も大変な仕事をしているのでこれは国策として考えていかなければいけない問題でこのまま介護職員不足がさらに加速すれば私達の将来も不安になってきます。

介護職のイメージ・実際・ギャップなど

介護職に対する世間のイメージは内閣府「介護保険制度に関する世論調査」に出ています。

介護職に対するイメージ ※複数回答

夜勤などがあり、きつい仕事 65.1%
社会的に意義のある仕事 58.2%
給与水準が低い仕事 54.3%
やりがいのある仕事 29.0%
自分自身も成長できる仕事 18.0%
将来に不安がある仕事 12.5%

【出典】:内閣府「介護保険制度に関する世論調査」(平成22年)

 

きつい業務な上、賃金が安いとのイメージがあるようです。その反面、社会的意義・やりがい・自分自身の成長につながる、とのポジティブなイメージもありますね。ただ65.1%がきつく、54.3%が低賃金のイメージを持っており、年収賃金比較の結果からみるとほぼイメージと現実が一致しているようです。

現在の職場(介護職)を選択した理由トップ10

現在の職場を選択した理由(介護福祉士) ※複数回答

通勤が便利 41.4%
やりたい職種・仕事内容 39.1%
労働時間・休日、勤務体制が希望に沿う 31.5%
能力や資格が活かせる 31.3%
正社員として働ける(可能性がある) 31.3%
職場の雰囲気が良い 17.7%
法人の安定性、将来性 15.3%
賃金の水準が適当 12.5%
福利厚生が充実している 10.2%
法人・事業所の理念や方針に共感した 8.1%

【出典】:(財) 社会福祉振興・試験センター「平成27年度社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」

 

介護職に対するやりがいを感じている人が多い印象ですね。

世間のイメージとしては労働環境が悪いとの印象が多数をしめていました。

実際は、従業員に対する配慮がしっかりしている事業所も一定数あるということがうかがえます。

 

今後、この業界は日本の超高齢化社会にとって、とても重要で期待できる産業だと思います。その中で勝ち組になる企業は人材の大切さを理解しており働きやすく教育がしっかりしている企業作りを目指している企業ではないでしょうか。

 

介護職の退職理由と良いイメージとのギャップを考える

介護職の退職理由(介護福祉士) ※複数回答

専門性や能力を十分に発揮・向上できない職場・仕事だった 13.2%
将来の見込みが立たなかった 12.2%

【出典】:(財)社会福祉振興・試験センター「平成24年度社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」

 

理想とするイメージとの乖離による退職も一定数あることがうかがえます。介護産業自体には未来がありますが現在の待遇には未来を創造できない現実がある方は多いのかなと思いますし客観的にみても感じます。

介護職の退職理由 ー別資料から見るー

直前の介護の仕事をやめた理由(複数回答)

職場の人間関係に問題があったため 24.7%
法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため 23.3%
他に良い仕事・職場があったため 18.6%
収入が少なかったため 17.6%
自分の将来の見込みが立たなかったため 15.1%
新しい資格を取ったから 10.1%
結婚・出産・妊娠・育児 9.1%

【出典】:(公財)介護労働安定センター「平成25年度介護労働実態調査」

 

冒頭に参照した「(財)社会福祉振興・試験センター」の報告とは、対象の範囲が多少異なる点に注意してください。

 

両資料の類似点として挙げられるのは

  • 人間関係の問題の割合が高い。
  • 事業所の運営のあり方に不満を抱く割合が高い。

という2点が挙げられます。

退職を検討した方が良い職場の3要素

「人間関係」「運営のあり方」「賃金」が適当ではない会社

いままでの資料を見る限り、「人間関係」「運営のあり方」「賃金が適当」の3要素は退職に大きくかかわってくることが分かりました。

もし、人間関係や運営方針、賃金に不満があるようなら相談や少し交渉をしてみましょう。

会社が応じなかったら退職を検討すべきです。

しかし、「すべきです!」と、いきなり言われても、退職するのは不安が付きまとうものです。

次にあげる数字を見れば、その不安が少しは和らぐのではないでしょうか。

介護職は「超」売り手市場!平成31年1月の介護サービスの有効求人倍率は4.31倍 (厚労省HPより)

有効求人倍率とはハローワークに企業などが求人を出した数からハローワークに職を求めてきた人を割った数字です。つまり「求人数÷求職者」ということです。

例えば、ハローワークに向けて20社が求人を出したとします。それに対しハローワークに職を求めてきた人は5人しかいませんでした。この場合、20÷5=4 有効求人倍率は4倍となります。

平成31年1月の介護サービスの有効求人倍率は4.31倍なので上記計算よりさらに「求職者に有利」という状況なのです。

不採用になる心配はほぼ無い介護業界はとにかく人手が足らないことが数値として出ています。簡単に言うと4ヵ所以上の事業所が1人の人材を取り合っている状態なのです。

まとめ

介護人材紹介業か考える退職したほうがよい職場とは

厚生労働省などから出ているいくつかの資料を参照すると介護職の主な退職理由と、そこから見えてくる、退職を検討した方が良い職場・より良い職場環境がわかります。

現在は福祉医療現場の中でも少し低年収になっており、業界の構造的な問題があるのかなと考えます、しかし、誰もが今後の超高齢化社会には必要な職業でさらに人材不足は加速すると考えてます。

 

人材コンサルタントとして言えることは介護職のステップアップをおすすめします

介護職からケアマネジャーなどの資格を取れるもしくは応援してくれる企業で働くことがベストでこのような支援・教育をされていない職場でかつ低賃金、人間関係が悪い、福祉介護の理念がずれている会社は退職を考えた方がよいと思います。

介護業界が今後どのように変化していても自身が資格を取りステップアップすることにより年収、人間関係が改善すると思いますし、まず更に良い転職ができます。

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